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長文書くところ

技術系のアウトプットとかメモ書きとか

うらら迷路帖における「祝詞」

この記事は 『うらら迷路帖 Advent Calendar 2016』 13日目の投稿です。

うらら迷路帖では、主人公たち「うらら」が占いを行う際、道具を用いたり、呪文を詠唱したりします。
作中で、道具は「占物」、呪文は「祝詞」と呼ばれます。それぞれ「うらもの」「のりと」と読みます。
今回は、作中で描写のあった祝詞を並べてみたいと思います。祝詞暗唱はうららへの第一関門です。
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各巻ごとに見ていきたいと思います。まずは1巻です。

――東西東西皆々さまに さあさあ八卦の八つ当たり さてこのたび占いまするは かの温かき手の持ち主の 吉凶禍福のひとわたり かくも占々進ぜましょう さあ教えて茶の葉たち!

――奇々も怪々お尋ねします こっくりこっくりおいでませ もしもおいでになられたら どうか答えてくださいな

――四方八方夜空の包む 四十八の願い星 叶い叶わぬ夢のささゆき 暗闇渡りてお尋ねします


1巻は3つで、最初にしては意外と数が少ないですね。最後の数字の部分は人数×12になっているものと推測できます。また、最初の祝詞の「さてこのたび占いまするは~」に続く節は、占う対象によって変化すると思われます。
次は2巻です。

――かしこみかしこみお頼み申す 探しあそばせ彼の人の 赤い糸引く想い人 振り子揺り揺り恋心!

奇々も怪々お尋ねします こっくりこっくりおいでませ もしもおいでになられたら どうか答えてくださいな――……

――奇怪面妖御返しします こっくりこっくり恩返し 行きはよいよい帰りは怖い さばえさばえと帰りゃんせ! (お願いします帰ってください!!)

(――苦しみ惑い彷徨える子羊よ ミス・プラムの名においてそなたを占い導こう エロイムエロイムエッサイム我は求め訴えたり! 吠えろグリモワール!)

――知ぃらぬは教えておくんなし ねんねーこくぅるり寝惑い子 くぅらり目眩るる暗闇の 夢に潜むるゆーめあらし

――神様どうかお尋ねします こっくりこっくりおいでませ 心無き願いを占いに もしも奪いはしないなら どうぞ繋いでくださいな

――畏み畏み申し上げます 映し見水鏡現し身の 水底深く澄み渡り 隅から隅へ見透かして さああなたのすべてを視せて


括弧で囲った部分は詠唱かどうか怪しい部分です。ミス・プラムの詠唱は完全オリジナルかつデタラメなので全て囲っています。
2巻では7つと、1巻の2倍以上の詠唱シーンがあり、現在刊行されている単行本全3巻のなかで最も詠唱の多い巻です。また、千矢・小梅・ノノの初詠唱巻でもあります。時江さんの詠唱が見られるのもこの巻です。
1巻に見られたような、対象によって言葉を変える祝詞は登場していませんが、非常に用途の狭そうな占い(「もしも奪いはしないなら~」)が登場しています。過去にも見られた事例として伝わっているのか、オリジナルの祝詞なのかはわかりませんが、十番占でも占いなどの能力自体を対象にする祝詞を扱うことができるようですね。
さらに、この巻では次のような祝詞も登場します。

ひとふたみよ いつむななや ここのたり ふるべゆらゆら ふるべゆら

詠唱(歌唱?)があったのは冒頭3節のみですが、絵の書物から読み取ることができます。
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作中では、この祝詞は「天の数歌」だと説明がありますが、調べてみたところ(信用に足るか怪しいサイトばかりという印象でしたが……)実際に「天の数歌」として伝わっているのは次のようなもののようです。

ひとふたみよ いつむゆななや ここのたり・もも ち よろづ

数え歌だとすると、たしかに後半は「ふるべゆらゆら ふるべゆら」よりも「もも ち よろづ(百 千 万)」のほうが適切な気がします。語呂は前者のほうがよいので、はりかも先生のアレンジかもしれません。

次は3巻です。

ミス・プラムの名において命ず ゆらり揺らめく振り子の女王 ユレール・フレール・マドモアゼル 我ら迷える子羊を導きたまえ!

語り継がれし形代の 人形語りもーのがたり 我ら傍らの片割れよ 知識を授けてくぅれまいか

奇々も怪々お招きします こっくりこっくりおいでませ この身を差し出す御代わりに どうか応えてくださいな!

(――視えた 七つの扉の右から二番目 赤絨毯の道罠四つ 三叉路真ん中突っ切って 階段登って突き当り)

迷い問い問い的を射る 我ら問うるはささゆきの 教えを請うるゆきさきへ 導きたまえ白羽の矢!

――眠りねむるる我が眼 目蓋の裏に映るるは 嘘か真かまぼろしか ゆめゆめ御見逃されるな


3巻は6つです。この巻では九番占試験での詠唱がメインなので、2巻までの詠唱で見られた冒頭の「――」が無いものが多いようです。

3巻までの祝詞を並べてみたところ、七五調になっているものが多いようです。詠唱するうえで、リズム感があるととても覚えやすいですね。しかし、最後の節では七五調が崩れているものもいくつかあります。上位のうららか、才能のあるうららが扱う祝詞によく見られるようなので、物語が進むと頻繁に登場するかもしれませんね。

終わりに

いかがだったでしょうか。うらら迷路帖といえば、非常に印象的で力の入った詠唱シーンが特徴なので、これからの物語でも楽しみですね。占物はまだ登場数があまり多くなく、詳細もはっきりしませんので、次巻以降やアニメで補完があったりするかもしれません。

うらら迷路帖のアニメは1月頭から放送開始です。BSでも放送があるのは地方民にとって救いですね。
原作を読んでいない方も、ぜひチェックしてみてください。もちろん原作もおすすめです。

それでは『うらら迷路帖 Advent Calendar 2016』、次の記事は16日のyaplusさんの投稿です。
ありがとうございました。